メシフクロウの雑記

メシフクロウの雑記です。文字で語りたい。

鬱々とした気持ちを抱えていた。いや、抱えている

随分昔から、鬱々とした気持ちを抱えていたという話をする。
暗い内容になるので、
お嫌いな方は読まないことをお勧めします。


20代初めの頃から、わたしは鬱々としていた。

人から指摘を受けると全て否定にしか聞こえず、
自分にも自信がないので、
どうにか自分を改善しないといけない、
今のままのままではいけないと
己に鞭打って生活していた。

誉められると素直に受け入れられず、
ありがとうとは答えても、
自信に直結させることが出来なかった。


その頃。つまり20代初め、
わたしは劇団員をしていた。
なまじ努力せねばと思って一生懸命だった為、
周りからの評価は高かった。
稽古場に早く来る、きちんとレッスンに出る、
雑務をきちんとこなす、どんなオーディションにも挑戦する。

しかし実態は、
嫌われて自分が傷つくのが怖いから、
周りの期待に応えようと行動していただけなのである。
自分の気持ちがどうかなんて、知るよしもなかった。

そして、心がボロボロになっているのにも気づかず、体に鞭打ち続けた結果、
布団から起き上がれない、という状態に陥った。
人に会うのも嫌だし、
体を起こせない自分も嫌だ。
ただただ泣いて、泣き疲れたら眠り、
少し気分が回復したら携帯をいじり、
また自己嫌悪に陥る、を繰り返した。

その状態になってようやく、役者を辞めるという選択肢があることに気づかされた。
自分が役者に向いていないと思いながらも、
「自分にはこれしか出来ないんだ、いつか体が慣れてもっと良い状態になる」と言い聞かせてきたのだ。
辞めたいという本音を周囲に言うのがとても怖かったが、支えになってくれる人もいた為、
何とか役者を辞め、別な職に移ることが出来た。


その後も、布団から出れない状態に幾度も陥ったが、人から助けられたり、「体が休みたいと言っている」と考えて、自分を甘やかすようにした。
おかげで今も、何とか生き延びている。

ただ、死にたい死にたいと思う周期は、
今になっても訪れる。

仕事が出来ない自分が嫌で、
マイナスな点ばかりに目がいって、
人に迷惑をかけるようなら、
いっそ消えてしまいたい。
1日の大半そんなことを考えてしまう日が、
よくあるのだ。

何を見ても嬉しく、感謝しかないという日もあるにはある。
しかし、そんな煌めいた1日の思い出も、
どす黒い鬱々とした日を塗り替える助けにはなってくれない。

一瞬の喜びの為に、
いつ終わるかわからない鬱々期を乗りきらねばならぬなら、この身が擦りきれて世を去った方が良い。
わたしがわたしを、この世から痛み無く消してあげれるような、手段があれば良いのに。

つらい時はこんなことばかり考えている。


もっと建設的に物事を考えなさいよ。
自分が楽しければ良いじゃないの。
うじうじしてたら、そこから一歩も動けないのよ。

そう思って心療内科にかかったり、色々と行動しても、根本はなかなか変われない自分がここにいる。
自分の機嫌を取ろうとして、全然上手くならないのがとても情けない。


落ち込むのは、まだ落ち込むエネルギーがあるから。年を重ねれば落ち込むことも少なくなる。
時間が解決してくれることがある。
と、書いてある本を読んだ。

時間が解決するのが先か、それとも。


経験上最も確かなのは、鬱々した気持ちの1番の回復薬は、涙と睡眠だ。
物騒なことを考える暇があったら寝てしまえばいい。今日も、もう寝よう。

鬱々とした気持ちと毎日付き合うのは、
思ったより簡単にはいかないのだ。