【日々日記】オカメインコが家にやってくる。その前日譚
明日、オカメインコが家にやってくる。
オカメインコを知っているだろうか。
冠羽(かんう)と呼ばれるぴょんとはねた頭の毛と、
赤やオレンジに丸く染まった頬っぺたが特徴の小鳥である。
和名はその名の通り、頬が赤い「おかめの面」からとったもので、インコではなくオウム科らしい。
体が黄色い子、灰色の子、白の子と色々いるが、
穏やかな性格と愛らしい見た目。
そして、性格によっては歌を覚えたりする子もいて、鳥好きにはとても人気のある種類である。
そんな可愛らしいオカメインコを、
明日家に迎えることになった。
経緯を少し話すと、
旦那が大のオカメインコ好きで、
いつか自分でも飼いたいと思っていたらしい。
以前の住まいはペット禁止で泣く泣く諦めていたが、今の住居が「犬猫はダメだが、鳥はOK」と許可を取り付け(不動産屋さんに、わざわざ確認をとってもらった旦那の徹底ぶりよ)、
飼う日をいつかいつかと待っていたのだ。
オカメインコの成鳥は年がら年中どこかのペットショップで見かけるが、どうしても雛から飼いたかったらしい。
寒い冬と暑い夏は親鳥も体力が落ち、
雛も体質的に弱くなるのだという。
その為、気候が穏やかな春と秋に繁殖した雛がオススメとされており、
「この春を逃したら、次は秋まで待たねばならぬ」
と考えた旦那、一大決心。
先日の盛岡旅行で、雛を販売している「ふくろうカフェRicky」を訪ね、オカメインコの雛を予約して帰ってきたのだ。
そして昨日、
目的の雛がお店にやってきたとの連絡。
ケージや雛用の水槽、温度調節用のヒーターなど、
家に迎える準備を整え、明日再び、
盛岡の地に降り立つことになったのだった。
正直てんやわんやである。
ペットを飼うなんて子供の頃以来。
只でさえオカメインコの雛は繊細で、
育てるのが難しいとされている。
わたし自身は、きちんと飼えるのか不安で仕方がなかったが、そんなこと言ってる場合ではない。
物ではない、生きている命が家族になるのだ。
家でオカメと暮らすのだという強い思いで、旦那が慣れない本を読み、知識をつけているのを見ていると、わたしも責任をもってオカメインコと向き合わねばと思う。
オカメインコの存在を初めて知った時は、単に頬が可愛い鳥だなとしか感じなかった。
しかし旦那がオカメインコを好きだと話してから、
2人で小鳥カフェをたびたび覗きに行ったり、
Twitterで有名ないいちこインコさんの動画を見たり、
はとポッポやチョコボのテーマを口ずさむオカメインコ動画を見るようになって、
徐々にオカメインコの愛らしさに気づくようになった。
一緒に暮らすとどんな気分なんだろう。
そもそも、どんな子なのか。
首元をカキカキされるのが好きな子だと良いな。
家に早く慣れて、のびのび過ごしてくれると良いな。
まだ見ぬ命に会えるのを、
どこか心待ちにしている自分がいる。
子供が生まれる時もこんな気持ちになるのかしらと思いながら、明日の早起きに備え、就寝しようと思う。