メシフクロウの雑記

メシフクロウの雑記です。文字で語りたい。

心が乱れた、今朝の話。

すごく心が重たくて、久しぶりに切ない系の音楽が聞きたくなった今朝の話。
心が思考で埋め尽くされて、
あれやこれやと答えのない事を考え出す、悪いループに陥っていた。


「心が乱れる時は、気持ちを文字で書くと落ち着くよ」


そんなアドバイスを何度も受けるも、
実のところ素直に受け入れたことがなかった。

いざ文字にしようとすると、感情にまかせて線がぐちゃぐちゃになる。
言い回しも罵るように汚くなり、ノートいっぱいに意味のない線を書き殴る行為で終結する。

高ぶった感情のまま、黒いミミズがのたうちまわったような線の塊を眺めると、無性に悲しくなって
もう心を文字にするもんかという気になった。

そんな経験から、今の気持ちを文字として昇華するのはやめようと思っていたのだが、
声にして聞いてもらう相手も今はいない。
流している歌も慰めにならない。
LINEの1人グループに愚痴を投稿するのも物悲しくて、何となく、助けを求めるようにペンを取った。


文字を書き初めてすぐ、
「文章というのは、伝えるように書くのが大事」
というのを思い出した。
有名ブロガーちきりんさんがブログを書く時、「伝える」ことを意識している、という記事を最近読んだのだ。

前までのように、ノートに感情を書きなぐるのではなく、心情を実況するように、
静かに文字を書いてみようと決めた。

文字の大きさも小さく、筆圧もそんなに高くなく、かりかりと書く。
書いているうちに、感じていることと文章が逸れていったりもするが、上から二十線で消して、さらに書く。

心を文字だけで表現するなんて、何て難しいんだ。
書きながら、わたしは一体何をしてるのだろうと考えた。

起こしていた体を、途中からごろりと横たえる。
ストーブで足をあぶりながら、まだ書く。
足がしばらく同じ体制でいたので痺れている。
痺れた足が温風で暖められて妙な感覚だ。
しかし暖かい。

足のことまで気に止める余裕が出てきたのは、心が落ち着いてきた兆候ではないかと感じた。

風呂に入って、仕事にいこう。
ゆっくりでいいから、まずは、風呂だ。
頭からゆるゆると雑念が遠ざかり、体を動かそうと思えるようになった事に気づく。


「心が乱れる時は、気持ちを文字で書くと落ち着くよ」

心が乱れた今日の朝、初めてこの言葉が素直に受け止められると思った。
気持ちを文字に閉じ込めるように静かに書くのが、
わたしには合っているらしい。
それが、今日のささやかな収穫である。