弘前の空を飛んだブルーインパルスが好きだと話しておきたい
弘前さくらまつり、開催!
天気にも恵まれ空は快晴。
風は強いが日光も強く、絶好のお花見日和となった今日。
観桜祭100週年を記念して、ブルーインパルスが弘前の空を舞いました。
五輪を描いたり、大きな円を描いたり、
一子乱れぬ飛行は市民の心を強く惹き付けました。
実際、ブルーインパルスの飛行を求め、多くの人たちが弘前さくらまつりを訪れています。
Twitterで「弘前 さくらまつり」で検索すると、肝心の桜の写真はもちろんですが、それ以上にブルーインパルスの飛行動画、写真が数多く投稿されておりました。
ブルーインパルスの飛行に反対派がいると知ったのは、恥ずかしながらつい最近のこと。
曲芸飛行で町に誤って落下したらどう責任をとるのか。
飛行音は騒音ではないか。
ブルーインパルス中止を主張し、市民の平穏を守ろうとする気持ちも理解出来ます。
移動手段で使用される飛行機とは違い、
曲芸、つまり民間への娯楽に近い形で提供される飛行です。
娯楽の為に、命を失うことは本来あってはならないもの。
また、五輪を描いた飛行を初めて見た時、「あぁ、ブルーインパルスも国家の意志の下(もと)にあるのだな」と感じました。つまり、少し政治の香りがするのです。
2020年、東京オリンピックがやってきます。
東京オリンピックを成功させる為、国民全体のムードを高めるにはブルーインパルスの飛行は良い種子になるでしょう。
1964年の東京五輪の開会式で、五輪マークが描かれたのを発端に、今も五輪を描いているのでしょう。
危険だ、うるさい、政治的だ。
言おうとすれば中止をいくらでも叫べます。
しかし
一弘前市民として言わせていただくと、
弘前の空を飛んでくれてありがとう、
の一言しかない。
ブルーインパルスが空を飛んでいる時、
店員や、住民、観光客が道路や屋上に出てきて、一同空を眺めていた。
他人同士に関わらず、
ブルーインパルスという共通項を合図に言葉を交わし、
すごいね、丸を描いてるね、どこにいるんだろ、と感嘆している。
牧歌的、悪く言うと平和ボケなのかもしれないが、
1つのもので大勢の人と感動を共有出来る瞬間なんて、有難いことだと思うのだ。
そして、
ブルーインパルスの操縦士たちの確かな飛行技術は、
政治や、わたしが書くような小うるさいブログが言う戯れ言を軽く一蹴して、
美そのものだと思う。
彼らは確かに目印のない空に丸を描き、
競技場のようなラインなき道を、一子乱れぬ列を成して飛行するのだ。
簡単なことではない。
その研ぎ澄まされた技術は、称えられて然るべきではないのか。
と、わたしは思います。
政治的なこと、
そして人命がかかると話は変わってくると思いますし、
そこまで深い話はわたしには出来ません。
ただ、人口10万人程の小さな町、弘前の空を雄々しく飛ぶブルーインパルスが、わたしは好きだと。
どうしても言っておきたかったのである。