メシフクロウの雑記

メシフクロウの雑記です。文字で語りたい。

ボードゲームで長考する人について思うこと

ボードゲームで遊ぶ時に長考する人がいる。
長考する人が少し苦手だという話。

長考とは、自分の手番に何をどうプレイするのか時間をかけて悩むことだ。
将棋だと持ち時間が10分、30分と決まっているらしいが、一般的なボードゲームのルールには持ち時間は明記されていない。
その為、プレイ時間が1~2時間を超えるゲームの場合は、最適解を探そうとすればする程、長考気味になる傾向がある。

長考は別に悪くない。
ただそれは、長考を心地よく受け取れる状態だったらの話だと思う。

無言でも居心地が良い間柄だったり、
待ち時間の間に考えるべきことがあったり、
軽口を叩けたり、
気を紛らわす何かがあれば長考してもらって構わない。

はじめましての関係だったり、
待ち時間に大してやることがなかったり、
お互い何を話せば良いかわからない時は、
出来るだけテンポよくゲームが出来たらとても嬉しい。

何故なら、手番を速くまわせるから。
ゲームに参加している人が一番やりたいことは、
駒を置いたり、カードの効果を発動したりしてゲームに参加することだと思うのだ。


長考をカラオケに例えてみると、
何を歌おうか、自分に合った曲を延々と探し続ける人がいる感じだ。
下手でも何でも歌ってくれさえすれば、
盛り上げたり、曲にノッて楽しむことが出来るが、
曲決めの間は待機時間なのだ。
出来れば自分も早く歌いたい。
どうせなら誰かが歌ってる間に曲を決めておいてもらえると、大変ありがたい。


もちろん「勝ちを目指す」のが目的なら、長考は大事だと思う。
しかしわたし自身の一番の目的は、
「同席した人たちとボードゲームを通じて楽しい時間を過ごすこと」なので、あまり待機時間が増えすぎるのも考えものだと思う。

頭が痺れるまで長考する習慣がないので、
待ち時間に痺れを切らしてしまうというのもある。
もっと細部まで相手を観察し、可能性を突き詰め、思考の奥底に入り込めたら。または、わたしがもっと大らかだったら、長考を今よりも楽しめたのかもしれない。

わたしは待ち時間が苦手なのだと気づいてからは、プレイ時間が長いゲームに関しては、長考気味の方とは同卓しないようにしている。もちろん他のゲームの時は一緒に遊んだりもする。


「勝ちにこだわるか」「楽しさにこだわるか」
本人の目的で取り組み方は変わるだろう。
あなたがボードゲームをプレイする目的は何ですか?そして同席する人の目的は何だと思いますか?

想像力を働かせ、相手との距離感をはかりながらボードゲームを楽しむという視点も、
時には必要なのではないかと、わたしは思うのである。